【攻守の入れ替え】イニングとは? アウトとは?
イニングが変わると、攻撃と守備を交代する(攻守交代)という決まりがありました。
攻撃のときは攻撃を長く続けて多くの得点が欲しいですし、守備のときは相手の攻撃を早く終わらせたいと考えます。
イニングを終わらせる基準となるのが、「アウト」です。
今回は「イニング」と「アウト」の関係について解説します。
目 次
イニング
3アウト、チェンジ!
細かいことは抜きにして、攻撃チームのアウトが3つになった段階で攻撃終了。
つまり、攻撃と守備を「チェンジ(交代)」します。
アウトとは、イニングが始まってからの攻撃チームの失敗の回数というイメージです。
攻撃チームが3回しくじるとチェンジです。
ですから、攻撃チームは出来るだけ失敗しないようにしますし、守備チームは攻撃チームの失敗を誘おうとします。
最初はこんな認識で十分です。
アウト
ボールが主人公!
守備チームがアウトを取るためには、基本的にボールが必要です。
まずは「アウトにはボールの動きが重要」ということだけつかんでおきましょう。
打者と走者
まずは、攻撃チームに注目します。
攻撃チームの選手のうち、グラウンド上にいるのは「打者」か「走者」です。
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打者
攻撃のときは、誰か1人がバッターボックスに立ってバットを持っていると考えると分かりやすいです。
画像では、上下ともに白いユニフォームを着ている人(左)が打者です。そのすぐ後ろにいるのが守備チームの捕手、さらに後ろにいるのは審判です。
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バットをもっているかどうかは関係なく、バッターボックスに立っている人を「打者」と言います。「打つ(=打)人(=者)」ということですね。 「バッター」とも言います。
走者
グラウンド上にいる、攻撃チームの打者以外の選手を「走者」と言います。
この画像では、上下ともに白いユニフォームを着ている人(左)が走者、黒地に白い文字が書かれた服を着ている人(右)が守備チームの遊撃手です。
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打者でも走者でもない攻撃チームの選手は、グラウンド外にあるベンチで戦況を見守っています。
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ところで、走者は
- 守備チーム(敵)の動きに応じて得点を目指す
- 攻撃チーム(味方)の動きに応じて得点を目指す
という役割を持っています。
いずれにしても、走者は得点を目指すという任務があります。
「走者の動きが得点に関係する」ため、「走者の動きが両チームの勝敗に関わる」ということが重要です。
なお、打者が何らかの理由で走者となったときは「打者走者」と呼びます。「バッターランナー」とも言います。
ポイント
- 攻撃チームの選手のうち、グラウンド上にいるのは「打者」か「走者」だけ!
- バットを持っているのが「打者」
- 打者は打った直後から「走者」扱い!
アウトの取り方は2つ!!
ここからは、守備チームの動きに着目します。
捕る「アウト」
この方法では、打者だけをアウトにできます。
打者が打ったボールが何かにぶつかる前に、直接ボールをキャッチできれば打者がアウトになり、アウトが1つ増えます。
この動画には2つの場面があります。どちらも「捕るアウト」です。
(前半)2アウトの場面です。投手・則本選手が投じたボールは、打者・中村奨吾選手に跳ね返されてしまいました。ボールは地面やフェンスなどに当たらず飛んでいきます。それを、中堅手・辰己涼介選手が直接キャッチし、アウトが1つ増えました。これでアウトは3つになり、攻守交代の場面を迎えます。
(後半)こちらも2アウトの場面です。投手・宋家豪(ソン・チャーホウ)選手が投げたボールを、打者・栗山選手が打ち返します。それを中堅手・辰己選手がそのまま取り、3アウトになりました。
こんな場面もあります。
上の動画と同じ「捕るアウト」です。
2アウトの場面。投手・モイネロ選手が投じたボールを、打者・外崎選手が打ちます。打球は、二塁手・牧原選手のグローブに吸い込まれていきます。これで「捕るアウト」成立。3アウトでチェンジです。
しかし、ボールが地面に跳ね返ってきた後に捕っても、それ自体ではアウトを取れません。そのときは次に紹介する方法でアウトを狙います。
投げて触る「アウト」
攻撃のときは、走者(バットを持っていない人)はグラウンド内を自由に動き回ることができます。しかし、試合に勝つことを考えればアウトにならない方がいいということは押さえておいてください。
「捕るアウト」以外では、ボールを持った野手(守備チームの選手)がベースまたは走者に触れることが必要になります。この記事では、どのように触れるかの説明にとどめたいと思います。とりあえず具体例を挙げます。
- (ベースに触れる方法)走者が二塁に向かってきたが、走者が二塁に到達する前に野手がボールを持ちながら二塁を踏んだので、走者はアウトになった。
- (走者に触れる方法)走者が三塁に向かってきたが、走者が三塁に到達する前に野手がボールの入ったグローブで走者の身体に触れたので、走者はアウトになった。
まず、2つに共通しているのは、「アウトにしたい走者が行きたい塁に到達するとき」と「触れるとき」の前後関係です。いずれにしろ「触れる」のが先です。
そして違いは「触れる」相手です。1つ目は「ベース」、2つ目は「走者の身体」です。
この共通点と相違点をつかんでおけばひとまず十分です。
走者をアウトにするには「先に触る」ことが必要だ、というだけ覚えておいてください。
これについては、以下の記事でも解説しています。詳しく知りたい場合は読んでみてください。(執筆中です。しばらくお待ちください。)
(注)本記事には以下のページから引用した画像が含まれています。
・ https://dot.asahi.com/S2000/upload/2019060200003_1.jpg
・ https://number.ismcdn.jp/mwimgs/5/e/-/img_5e9be03c7949786f1821b3e5b95efdde192496.jpg
・ https://i.daily.jp/baseball/2017/10/31/Images/10694229.jpg