【センター?ショート?】守備位置とは? シフトとは?【動画で分かる】
野球では、攻撃チームと守備チームに分かれて試合を行います。
守備チームは、攻撃チームの得点を増やさないように工夫しながらアウトを3つ取っていきます。
どのようにアウトを取るのか、というのも野球の楽しみの一つです。
そこで、アウトの取り方に関係する、守備チームの野手の「守備位置」について説明します!
目 次
できるだけ多くの守備の動画を載せました。最初は位置関係や役割をつかみにくいかもしれませんが、動画を見ればなんとなく分かると思います。
私も最初は混乱しましたが、テレビでの中継やYouTubeの動画を見ていつの間にか覚えていました。
グラウンドに立つのは9人!
守備チームの選手のうち9人はグラウンドに立ち、攻撃チームの得点を阻止しようとします。
普通は、下図の漢字が書かれた位置(9か所)に野手が1人ずついます。
捕の近くに書かれた白い四角が本塁、一の近くの白い四角は一塁、二と遊の間の白い四角は二塁、三の近くの白い四角が三塁です。
一塁から三塁までの白い四角のベースを「キャンバス」と呼びます。覚えておくとテレビなどで実況を見るときに便利です。「一塁キャンバス」という風に言います。「ファーストキャンバス」などと言うこともあります。
投手(1人)
投の位置から捕手へボールを投げます。
攻撃チームの選手をアウトにしやすいボールを投げます。
赤い楕円で示したマウンドという場所から投げます。
英語で Pitcher と言うので、「ピッチャー」とも言います。頭文字を取って P と書かれることもあります。守備番号は 1 です。
守備番号については、以下の記事で説明しています。
sluggerblog.hatenablog.com
2013年まで楽天に在籍していた田中将大選手は投手です。野球に興味がなかった方も知っているかもしれません。28連勝という世界記録を持っています。
捕手(1人)
捕の位置で、投手の投げたボールを受け取ります。
守備チームの他の選手全員に指示を出すという重要な役割があり、「扇の要」「グラウンド上の監督」などと呼ばれます。
他には走者を警戒し、送球によってアウトを狙う役割もあります。
英語で Catcher と言うので、「キャッチャー」とも言います。頭文字を取って C と書かれることもあります。守備番号は 2 です。
内野手(4人)
一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手の4人です。それぞれ一、二、三、遊の位置にいます。
一塁手
一塁手は青い楕円のあたりにいます。赤い四角は一塁(ファースト)キャンバスです。
英語で First (1st) Baseman と言うので、「ファースト」とも言います。頭文字を取って 1B と書かれることもあります。守備番号は 3 です。
以下の動画では、中田翔という選手がファーストを守っています。
二塁手
二塁手は青い楕円のあたりにいます。赤い四角は二塁(セカンド)キャンバスです。
英語で Second (2nd) Baseman と言うので、「セカンド」とも言います。頭文字を取って 2B と書かれることもあります。守備番号は 4 です。
この動画で、ほとんどの場面で最初にボールを取っているのがセカンドの浅村選手です。
三塁手
三塁手は青い楕円のあたりにいます。赤い四角は三塁(サード)キャンバスです。
英語で Third (3rd) Baseman と言うので、「サード」とも言います。頭文字を取って 3B と書かれることもあります。守備番号は 5 です。
この動画で最初にボールを取るのがサードの中村選手です。
遊撃手
遊撃手は青い楕円のあたりにいます。赤い四角は二塁(セカンド)キャンバスです。
英語で Shortstop と言うので、「ショート」とも言います。頭文字を取って SS と書かれることもあります。守備番号は 6 です。
この動画で最初にボールを取るのがショートの源田選手です。
6-4-3のダブルプレイって?
実況を聞いていると「6-4-3のダブルプレイ」と聞くことがあると思います。この数字は守備番号で、ボールが 6(遊撃手)→ 4(二塁手)→ 3(一塁手)の順番に投げられることで一気に2つのアウトを取るということになります。
ダブルプレイを「併殺」と言います。「併」は2つあわせてということで、「殺」とはアウトのことです。こういう言い方を覚えておけば実況が分かりやすくなります。
外野手(3人)
左翼手、中堅手、右翼手の3人です。それぞれ左、中、右の位置にいます。
左翼手
外野の一番左です。
英語で Left Fielder と言うので、「レフト」とも言います。頭文字を取って LF と書かれることもあります。守備番号は 7 です。
レフトの島内選手がボールを捕っています。
中堅手
外野の中央です。
英語で Center Fielder と言うので、「センター」とも言います。頭文字を取って CF と書かれることもあります。守備番号は 8 です。
センターの秋山選手の守備です。
右翼手
外野の一番右です。
英語で Right Fielder と言うので、「ライト」とも言います。頭文字を取って RF と書かれることもあります。守備番号は 9 です。
イチローは主にライトを守っていました。
どうしてここに? 「シフト」
投手と捕手は、先ほど説明した決まった場所にいなければなりませんが、内野手や外野手はグラウンド内のどこにいても構いません。
攻撃チームに点を取られないため、試合に勝つためなら、どこにいてもいいのです。
試合に勝つための「シフト」を敷くこともあります。
「シフト」とは、野手の特殊な配置という感じです。
一塁から二塁の間に4人?
動画の最初から32秒くらいまでのプレーです。
同点の12回裏、1アウト満塁のピンチです。もちろん、四死球や安打で打者が出塁すれば守備チームの負けです。捕手がボールを逸らすなどして三塁走者が本塁へ帰った場合も負けます。
この場面では、どうしても三塁走者を帰したくありません。
そこで、守備チームの監督はこうしたシフトをとって三塁走者が帰る確率を低く抑えようとしたという訳です。
とにかく、上の画像の位置以外でも野手がいてもいいのです。例えば左翼手が三塁手と捕手の中間あたりにいても、ルール上は問題ありません。野手位置は柔軟に変えることができ、奇抜な作戦をとることが許されています。